ぼくは抗がん剤投与のためのポートという器具を鎖骨のあたりに埋め込んでいます。
先月までは順調でしたが、今月に入って、なぜかそれが詰まった感じがして、薬剤の投与中に痛みも出てきました。
先生に相談した結果、ポートの入れ替え手術となりました。日帰りでできるカンタンな手術の予定でしたが…
昨日、いざ開けてみると、静脈につながってるハズのポートのチューブが断線して、流れちゃってました。
局所麻酔ですから、先生の会話はすべて聞こえます。「こらアカンな、心臓までいってもうた」…って。焦りました。えー、それ大ごとじゃないスか。
といことでポートの入れ替えは一旦中止して、心臓カテーテルの手術室に移動。画面が6台あって、デイトレーダーのトレーディングルームのようなオペ室。
そこで、内科医の先生による、チューブ抜去手術を受ける事に。ほんと、カテーテルってすごいね。太ももの静脈から入れたワイヤーみたいなのが、体の中をどんどん進んで行く。
それを僕も画面で見て「おお~」とか言いながら手術を受けてました。心臓の近くまできて、ワイヤーの先端の輪っかを広げ、細いチューブをつかみにいきます。
なかなかキャッチできませんでしたが、10分ほど格闘して、ついに輪っかの中にチューブの先を入れることに成功!!
そのまま、静脈の中を引っ張り出してきます。長さにして15センチ程度でしょうか…取り出したチューブも見せてもらいました。
カテーテル手術は、外科手術と違って体に負担も少なく、麻酔の注射以外は、痛みもほとんどありません。これからもどんどん進化しそうです。文字通り、体感しました。
医龍というドラマで遠藤憲一が扮する凄腕の心臓カテーテル医師が出てて、興味はあったのですが、まさか自分がカテーテル手術を受けるとは思ってませんでした。(笑)
で、昨日と今日は、念のため入院。今年の三月に入院していた、馴染みの病棟。看護師さんに「痩せましたね…」って言われちゃいました。明日、退院予定です。
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