2011年8月27日土曜日

息子への手紙:鍛冶屋になるには…

2011/08/27



陸へ。

今日、フランスのことわざで、とてもいいものを見つけたので、君に伝えたいと思う。それは、

C'est en forgeant qu'on devient forgeron.

だ。日本語に訳すと「鍛冶屋になるのは鉄を鍛えながらだ。」という意味らしい。僕はこの言葉は、人生の大きなヒントだと思った。

自分の経験に照らしあわせても、この言葉は真実だ。僕はウェブ制作の仕事を10年弱やってるけど、ほとんど独学だった。

ネットで知識を得たり、書籍なんかで勉強した。

師匠といえる人は1人だけいて、DTPもWEBもできる女性のデザイナーさんの横に机をおいて、仕事をしながら勉強させてもらった。

WEBの勉強をしたいとか、マーケティングの勉強をしたいと言って、相談をされることはよくあったけど、そういう人はたいてい、いつまでたっても出来るようにならない。

そもそもWEBやマーケティングなんて、仕事にするのに何の資格もいらないのだから、学校に行く必要もない。

自分は今日からWEBデザイナーだ、マーケッターなんだと決めて、なんとか仕事をとってきて、やっていく。それが一番手っとり早い。

そして、これは仕事だけの話じゃない。誰もが願う「幸せ」についても同じことが言えるんじゃないか。

「お金があれば、幸せになる」
「いい会社に入れれば、幸せになれる」
「彼女がいれば…」
「家族の仲が良くなれば…」

でも、これってその条件が揃わなければ、いつまでたっても不幸なわけだ。

今、幸せでなければ、この先ずっと幸せになれるワケがない。日々の中で幸せを見いだすことが、幸せになるための唯一の方法だと思う。

鉄を打ちながら、鍛冶屋になるように、毎日幸せのタネを見つけながら、幸福な人生を歩んでくれたら、僕はうれしい。

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