2009年2月17日火曜日

Disる技術。



Disる - それは、HipHopアーティストが他のアーティストを「けなす」ことをいいます。Disrespect =見下すという単語の省略形。


古くは2Pac 対 Notorious B.I.G. の米国東西対決から、日本ではDev Large 対 K Dub Shine・・・などなど、彼らは他のラッパーをDisることによって対立構造を生み出し、話題を集め、結果的にマーケットを盛り上げてきたのです。


この「Dis」というのは、劇薬です。だからこそ、うまく使えば周囲に大きなインパクトを与えられるワザなのです。


しかし、Disるには高度な技術が必要なのです。ただ単に、上げ足を取ったり、妬みや、恨みから発した感情的なDisは、そのまま本人にハネ返ってきます。相手を貶めて、自分の立ち位置を相対的に上げようという意図が見え見えなDisは、いただけません。


例えば、ヒップホップの場合の代表的なDisパターンとしては、


・セルアウト(商業主義)だ
・オリジナリティがない
・技術が未熟

などなど。これをいかに説得力を持って、ウィットに富んだ表現で伝えられるか。それがDisる技術の見せどころではないでしょうか。


あと、徹底的に相手を追い詰めるのは、NG。批判をしても、最後の最後に反撃をさせる・・・アンサーソングの応酬でマーケットが盛り上がるように仕向けなければ失敗です。


相手が折れてしまったら、判官贔屓で、最後は自分が悪者になります。


(そういう意味では、ドラゴンアッシュ 対 ジブラのような、片方が一発でポッキリ折れちゃったみたいな結末は、成功したDisとはいえないかもしれません。)


最近では、ネットで他人を批判することも「Disる」といわれますが、下手なDisだと自分のブログなどが炎上する危険性もあります。


批判や悪口は、うまく使えば「自分の立ち位置を明確化し」「対立構造を浮き上がらせ」「注目をあびる」ことができます。


それを知ってて計算ずくでDisる人と、自分の感情のままにDisる人とでは、雲泥の差があるわけです。(芸能人のブログを炎上させて捕まった人たちがいましたね・・・)


自分や誰かが、悪口を言っている時に、一歩引いて観察してみてください。
これは、「戦略的悪口か?」または、「感情的悪口か?」・・・と。


ということで、今日のトップフリーランス戦略は

「Disる技術で、自分に注目を集める」

です。・・・まぁ、自信が無ければ、Disらないのが一番。



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